こんにちは。
さて、Don “Wink” Martindaleのディフェンスについて、今回はパスカバーです。
アグレッシブさを重視するマーティンデールのディフェンスでは、特にCOVER 1が重要となります。そのため、COVER 1を中心に学びましょう。
※パスカバーもフロントと同様に随時更新する予定です。
COVER 1
さて、まずはマーティンデールのディフェンスで最も重要なCOVER 1について。COVER1を簡単におさらいしておくと、Deepの中央を担当するSFを除き、基本的にM/Mで守るカバーです。Deep中央をPostといったりしますが、Post SFの方向へ全てのディフェンダーはレシーバーを絞り込むことが目的となります。このため、大体はレシーバーの半身外にアラインすることが多いです。レシーバーに対してディフェンスから見て手前側かつ外側の位置をキープしながらPost SFの方へ集めようという理念となります。
まずはブリッツなしのCOVER 1から紹介していきます。ブリッツがない場合、Post SFのほかに1人余ることになります。だれがその余る選手になるか、どう使うかでそれぞれ種類が分かれます。一覧にすると下図のとおり。

各カバーのルールは下記の通りです。
CBとNickelは全カバーに共通してそれぞれがトップ3レシーバーを受け持ちます。このため、Nickelは常にPassing Strengthに配置されます。また、場合によってはベストTEやHBを担当することもあります。そこはゲームプランやマッチアップによって変わります。
1 RAT

1 RATでは、ILBが余る選手となります。誰もマンツーマンの相手がいないLBはUnderneathの中央 (Low Hole) を守ります。LBがLow Holeを守る場合、多くのチームでRATと呼ばれます。

1 LURK

1 LURKでもILBが余ることになります。しかし、余ったILBは特定のレシーバーをカバーするディフェンダーのヘルプに入ります。といってもGoルートやPostルートについていくのではなく、Shallow Crossの対策です。マンツーマンは横に走るルートに弱いのが一般論です。このため、中央に入ってきたレシーバーを内側の有利な位置で待ち構えているディフェンダーと外側から追いかけてくる選手でダブルカバーします。

1 ROBBER

1 RATとは違い、片方のSFがLow Holeを担当します。一般的にもよくROBBERと言われる守り方です。2 Highに見せかけてCOVER 1を実行できるため、初歩的なディスガイズの効果が期待できます。MOF (Middle Of Field)に入ってくるY-Crossなどに有効です。
MAN TOOLS
ディフェンスは特定のフォーメーションに対するアジャストが必要となります。StackやBunchなど、通常のコールのまま続行すると、PickルートやMESHなどで不利な状況を強いられ、パスが成功するのをみすみす見逃してしまいます。これを防ぐため、マーティンデールはツールを用意しています。
各ツールの概要は次のとおりです。
REGGIE


ルールや例は図で説明したとおりです。どちらかのLBをLockさせてしまうと自分がいる方と反対サイドにパスコースに出られた場合、最初から不利な位置関係を強いられます。スピードでも一般的にはRBの方が速いため、簡単にパスを通させてしまいます。このため、2人で1人を守り、位置関係だけは有利に保ちます。ただし、単純にスピードで捲られる危険性はありますし、ブレイクで負けることはもちろんあります。
LOCK (STACK)


完全に固定することで、選手にとっては混乱する懸念がなくなります。プレスしているディフェンダーが上手くバンプを打てれば両方のリリースを潰せる可能性もあります。一方、Pickルートや交差するルートにめっぽう弱いのも特徴です。
HALO


LOCKの対として用意しておきます。LOCKだけだと対策も簡単になってしまうのでバリエーションを持たせています。ただし、Pickルートにはまだ弱いです。
BANJO


REGGIEに担当するオフェンスが1人増えたパターンです。有利な位置関係を生かしつつ、Pickルートや交差するパスに強いです。しかし、レシーバーが両方同じ方向にリリースした場合、Back sideのLBは不利な勝負を仕掛けられます。
3 WAY


BANJOに保険をかけたようなツールです。SFが奥から見ているため、スピードと位置関係で負けにくくなります。BootlegのパスでもSFがいるから守りやすくなります。
LOCK (BUNCH)


STACK用のLOCKと同様です。こちらもBootlegなどに強い。
TANGO


#2とプレスしているディフェンダーをLockさせることで、このマッチアップを固定させることで、自信あるマッチアップを組めます。#1と#3レシーバーのPickルートなどにも有利です。逆に#2を含むPickルートには不利なことも。
TRIO


#3レシーバーがFlatに出るようなパスには有利です。また、TANGOと同じようにマッチアップを固定できるメリットもあります。一方、#2のOut系ルートに内側のディフェンダーは厳しい位置関係となります。その逆もしかり。


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