データで見るNFLドラフト

こんにちは。

最近、VBAと関数の処理に追われていました。
大量の情報を処理する必要があり、事務作業の効率化はどんな仕事でも重要なテーマだと思います。
ぼくはこういう頭をひねって効率化するのが好きなんです。
動作が軽くて、きれいに決まったマクロができあがると「あー、ぼくは天才なんだな」なんて社内の人に自慢して周ります。
一方、社内の人は苦笑い。

ひとつ、会社や役所勤めの方にお願いがあります。
データをリストとしてつくるとき、セルの結合や変な書式はお控えください。
それと、1件当たりのデータは1行以内、必ず横並びにしてください。
くだらないセルの結合や1件の情報が縦に並んだくだらないデータは、とにかく使いにくい。
それと複数のブックやシートで似たようなリストをつくるときは、必ず1件の列数を揃えてください。
ピボットテーブルやパワークエリが使いにくくなります。
あと、行や列を非表示なんて悪行は書類送検ものです。
データに見栄えや体裁は必要ありません。
処理のしやすさでつくってください。
このことをみなさんにお願いしまして、私のあいさつに代えさせていただきます。

さて、さんざんデータの話をした後は、またデータの話。
NFLドラフトに出る選択をした選手は多い。
でも上位指名候補の選手くらいは知ってるけど、全体は知らない。
いままではぼくもそうでした。
なので、今回はNFL.comにプロスペクトとして紹介されている全選手の情報を集めてみました。

カンファレンスや大学別の偏り具合やポジション別の人数、フットボールが強い州はどこかなどを見ていきたいと思います。

目次

概況

今回集めたデータはこんな感じ。

スクロールできます
NAMEPOSITIONCOLLEGECONFERENCEFBS or FCSPOWER 5 GROUP of 5HOMETOWNNFL Prospect GRADENEXT GEN STATS
Kyle HamiltonSAFNotre DameINDEPENDENTFBSNAGA6.8190
Aidan HutchinsonDEMichiganB1GFBSPOWER 5MI6.8095
Evan NealOTAlabamaSECFBSPOWER 5FL6.7695
Ickey EkwonuOTN.C. StateACCFBSPOWER 5NC6.7391
Kayvon ThibodeauxEDGEOregonPAC12FBSPOWER 5CA6.7292
Sauce GardnerCBCincinnatiAACFBSGROUP of 5MI6.7293
Trent McDuffieCBWashingtonPAC12FBSPOWER 5CA6.7087
Tyler LinderbaumCIowaB1GFBSPOWER 5IA6.7099
Derek Stingley Jr.CBLSUSECFBSPOWER 5LA6.5084
Garrett WilsonWROhio StateB1GFBSPOWER 5TX6.5087
Jordan DavisDTGeorgiaSECFBSPOWER 5NC6.5084
Treylon BurksWRArkansasSECFBSPOWER 5AR6.5088
Jermaine Johnson IIDEFlorida StateACCFBSPOWER 5MN6.4980
Jameson WilliamsWRAlabamaSECFBSPOWER 5MO6.4890
Travon WalkerDEGeorgiaSECFBSPOWER 5GA6.4880
Kenyon GreenGTexas A&MSECFBSPOWER 5TX6.4584
Charles CrossOTMississippi StateSECFBSPOWER 5MS6.4490
Chris OlaveWROhio StateB1GFBSPOWER 5CA6.4384
Malik WillisQBLibertyINDEPENDENTFBSNAGA6.4179
Drake LondonWRUSCPAC12FBSPOWER 5CA6.4087
George KarlaftisEDGEPurdueB1GFBSPOWER 5IN6.4086
Kenny PickettQBPittsburghACCFBSPOWER 5NJ6.4084
Matt CorralQBMississippiSECFBSPOWER 5CA6.4089
Nakobe DeanLBGeorgiaSECFBSPOWER 5MS6.4090
Trevor PenningOTNorthern IowaMVFCFCSNAIA6.4084
Bernhard RaimannOTCentral MichiganMACFBSGROUP of 5Austria6.3978
David OjaboEDGEMichiganB1GFBSPOWER 5Scotland6.3984
Breece HallRBIowa StateBIG12FBSPOWER 5KS6.3899
Devin LloydLBUtahPAC12FBSPOWER 5CA6.3886
Jaquan BriskerSAFPenn StateB1GFBSPOWER 5PA6.3888

これは全体の一部ですが、各選手の名前とポジション、出身大学、カンファレンス、FBS校か否か、パワー5カンファレンスかグループオブ5か、出身地、NFL.comのProspect Grade、Next Gen Statsのレーティングで構成しています。
これをちまちまコピペしました。
褒めてね。

まず、選手数は全部で323人。
次に各ポジションの人数を多い順に並べると

WR39
CB38
RB36
LB32
G24
OT24
SAF23
DT22
TE21
EDGE18
QB15
DE12
C10
P5
K3
LS1

このとおり。
最も多いのはWRの39人、次いでCBの38人、RBの36人となっています。
スペシャルチームのPとK、LS(ロングスナッパ―)は無視するとして、数字上で見ると最も少ないのはCの10人。
しかし、CとGは兼任可能なのでインテリアラインとしてカウント、DEとEDGEも似たようなポジションなので統合すると、最も少ないポジションはQBの15人となります。
なんとなく思っていたことしはQBが不作という考えは当たっています。
DEとEDGEは足しても30人と、LBより少ない結果に。
これは以外でした。

出身校別の選手数

次は出身校別のドラフトエントリー数を。

Georgia14
Alabama11
Oklahoma11
LSU9
Texas A&M9
Arizona State8
Cincinnati8
Michigan8
Mississippi8
Penn State8

最も多いのはジョージア、次いでアラバマ。
これは予想通りですな。
カレッジフットボールは選手層の厚さが勝敗を分けると思っているので、チャンピオンシップに進んだ両校がトップ2です。
その後もチームによって21年シーズンの好不調はありましたが、おおむね強豪校が占めています。
その中でも特別なのはシンシナティ大学が入っていることです。
やはり、プレイオフに進んだだけあって、21年のシンシナティは選手層が厚かったという証明となります。

今度は上位10校からエントリーする選手のNFL Prospect GradeとNext Gen Statsの平均値を見てみます。

Georgia6.23
Cincinnati6.17
Alabama6.16
Penn State6.11
Texas A&M6.07
Michigan6.07
LSU6.06
Mississippi5.97
Oklahoma5.93
Arizona State5.84
Prospect Grade
Georgia77.69
Penn State75.57
Cincinnati74.13
Alabama72.45
Texas A&M69.44
LSU69.00
Michigan68.38
Mississippi68.13
Oklahoma64.80
Arizona State60.75
Next Gen Stats

こちらもおおむねプレイオフ進出校が上位を占めています。
シンシナティの選手はレベルが高い!
ミシガンは2人ほどトップレベルの選手がおりますが、それ以外の選手がそれほど期待値が高くないのか。

出身地別の選手数

今度は出身地別に見てみようと思います。
アメリカでは、公立大学もスポーツ推薦があるため、どうしても欲しい選手はHCが遠方に出向いて選手とそのお母さんを口説きにかかるそうです。
余談ですが、アラバマのニック・セイバン(Nick Saban)HCは、お母さん受けが抜群に良いそうな。
アラバマ州タスカルーサというド田舎に我が子を送り出すことは親としてかなり心配なはず。
その不安な心を優しく解きほぐすセイバンにお母さんたちは首ったけ。
そんなこんなでアラバマには有望な高校生が次から次へと集まるというシステム。

話が逸れました。
アメリカのハイスクール・フットボールには詳しくありませんが、どこかで聞いた話によると、アメリカの高校は大統領選の大票田と言われる州が強いとのこと。
カリフォルニアやテキサス、フロリダ、オハイオ州などです。
単純に人口が多いからだと睨んでいますが。
つまり、出身校はSECやB1Gカンファレンスが多くても出身地で見れば昔から変わっていないのではないかということを知りたいのです。

テキサス17
カリフォルニア16
ジョージア15
フロリダ14
ルイジアナ13
アラバマ12
オハイオ11
ノースカロライナ10
ミズーリ10
テネシー9

ついでに大統領選の大票田も三井住友DSアセットマネジメント社のものを写しました。

選挙人
カリフォルニア55
テキサス38
フロリダ29
ニューヨーク29
イリノイ20
ペンシルベニア20
オハイオ18
ミシガン16
ジョージア16
ノースカロライナ15

確かに大票田の州からは多くの選手が輩出されています。
それと、アラバマやルイジアナ、テネシー、ミズーリはそこまで選挙人が多い州ではありません。
この辺は最近のSECの台頭を受けてフットボールを選択するこどもが多いということでしょうか。
ちなみに、なぜかニューヨークは高校も大学も弱い。
シティボーイは野蛮なスポーツをしないんでしょう。

出身校と同じくProspect GradeとNext Gen Statsも見てみましょう。

AL6.07
NC6.07
GA6.06
TN6.04
FL6.01
OH6.00
LA5.99
CA5.98
TX5.95
MO5.86
Prospect Grade
NC73.10
TN70.44
GA69.56
AL68.80
OH68.15
CA67.18
LA67.00
FL66.44
MO66.36
TX66.23
Next Gen Stats

つくってみたけどあんまり興味なかった。

カンファレンス別の選手数

最後はカンファレンス別に見てみましょう。

その前にFBS校とFCS校の選手数も調べました。
FBS校っていうのはみなさんが一般的に知っているカレッジフットボールの大学です。
昔はDiv1-Aとか言われてたような気がします。
FBS校からさらにパワー5とグループオブ5カンファレンスに分けられます。

対してFCS校というのは、もはや未知の領域。
昔の言い方で言うところのDiv1-AAとかだったと思います。
スポーツではなく、お勉強では世界的に有名なアイビーリーグはこちらに属しています。

カレッジフットボールは、その下にDiv2、3という構造になっています。

FBS303
FCS17
DIV22
NAIA1

そらそうや、という結果です。
NAIAというのはぼくもよく分かりません。
知らなくても大丈夫です。
NAIAのフットボールについて知っているアメリカ人も多分いません。

次にFBSをパワー5とグループオブ5に分けます。

POWER 5241
GROUP of 554

そらそうや、という結果です。

さて、やっとカンファレンス別の話に移ります。

SEC82
B1G54
PAC1236
BIG1235
ACC34
AAC20
MWC14
C-USA7
MAC7
Sun Belt6

SECとB1Gカンファレンスが多いのは予想どおり。
意外だったのがPAC12の多さです。
最近沈みっぱなしのPAC12ですが、ドラフトにかかりそうな選手は多いんだと驚きました。
まあ、PAC12とBIG12、ACCの差は1人ずつしかありませんが。

それにしてもSECは多いね。
先ほどの出身校別で見たときの上位10校に入っていたSEC校はジョージア、アラバマ、LSU、テキサスA&M、Ole Missです。
この5校だけで51人います。

まとめ

今回は数字ばっかりでしたが、いかがでしたか?
グラフをつくっても良いかなとも思いましたが、べつに数字だけでも分かりやすいだろうと思ったので省きました。

ドラフト後に改めて今回つくったリストと照らし合わせてみようかと思います。
どう照らし合わすかは分かりませんが。

というかもうドラフト当日。
ギリギリ間に合っていない。

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