NFLドラフト2022 有望選手-S-

こんにちは。

ぼくは生まれも育ちも大阪で、生粋の関西人です。
それに自他ともに認める相当なお喋りです。
よく関西人は会話にオチを求めてくるという話があります。
ぼくの経験では、そんなことはありません。
というか常にオチを気にして話すのはしんどいでしょ。
芸人のエピソードトークでもないのにいちいち会話の構成なんか考えてたら死んでまう。

ただし、何かしら笑えるようにお互い盛り上げようとする節はあります。
お喋りする以上、笑える方が楽しいという心理があるんだと思います。
ひとつ注意することといえば、繰りに繰ったツッコミはスベる。
ワードセンスあふれるキラーワード的なものに憧れる人もいるかと思いますが、用意してた感が半端ないのでやめといた方が無難です。
それよりもシンプルなツッコミを間髪入れずにカマしてやる方が面白い。
会話も文章も流れるようなテンポと抑揚!これが大事。

さて、NFLドラフト有望選手紹介も今回のS編で最後となります。
Sも昔やってました。
こっちもこっちで面白いポジションです。
自由に動ける場面も多く、ラン・パスともに絡みやすい。
Sの位置からロスタックル決めると気持ちいいんだこれが!
ただし、後ろ抜かれたときの怒られっぷりは尋常ではありません。
袋だたきにされる勢い。
試合後のミーティング(反省会)では徹底的に煽られます。

目次

上位指名が注目される選手

カイル・ハミルトン(Kyle Hamilton)ノートルダム大学
ダクストン・ヒル(Daxton Hill)ミシガン大学
ルイス・シーン(Lewis Cine)ジョージア大学
ジャクアン・ブリスカ―(Jaquan Brisker)ペンシルバニア州立大学(Penn State)
ジェイレン・ピートリ(Jalen Pitre)ベイラ―大学

1位のハミルトンはぶっちぎりの評価です。
指名順位がどうなるかは各チームの需要によって違うため、全体1位かどうかは分かりませんが、CBSのドラフト候補選手の中では全ポジションで1位の評価を受けています。

シーンから下は多少順番が前後することもありそうです。

カイル・ハミルトン

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身長:6’4(193cm)
体重:220lbs(99kg)
腕の長さ:33in(83cm)
手の大きさ:9 1/8in(23.1cm)
NFL Prospect Grade:6.81

40ヤード走:4.59
ベンチプレス:記録なし
垂直跳び:38in(96cm)
立ち幅跳び:131in(332cm)
3コーンドリル:6.90

スクロールできます
SEASONTEAMTOTSOLOASTPDSACKFFINTYDSTD
2019NDND4127146004661
2020NDND6351127001140
2021NDND341915400300
ESPNから引用

まだまだ筋肉を付けることができる巨大S
どんなスキーム、アラインメントでもプレイできる汎用性
速く、競争心強く、フィジカルがあって賢い
フィールド中央の真の脅威
パスキャッチャーを消してしまうほどの突き抜ける力
デカいSにしては流れるような動き
プレミアムなレシービングTEをプレスできるポテンシャル
ビッグプレイを決める角度を窺っている
高さでも競り合え、ストライド広くスピードがあって確かな目を持ってる
パスキャッチャーを黙らせるサイズ
ダウンヒルランを潰すポテンシャルを持っており、ボックスに入れるのも効果的
21年シーズンはオープンスペースでのタックルが上手くなった
ランサポートの判断とタックルにためらいなし
詰める角度が悪くてもサイズとアジリティでタックルできる

デカさゆえに方向転換に苦労する
パターンの理解と読みには成長の余地あり
小さなスロットレシーバーをカバーするための短距離のスピードは足りない
頭下げずにタックルできるがショルダーパッドの位置が高い
21年シーズンはオープンフィールドでのミスが2つ3つロングランにつながった

スーパーエリートS。
ぼく個人的にも彼がダントツで間違いありません。
パスカバー良し!ランサポート良し!汎用性良し!
1人だけプレイスピードが違います。
LBのような体格のくせして速すぎる。
なんで追いつけるのか分からないくらいのプレイも多々あります。
大学生の中にNFL選手が混ざってるような感じ。

パスカバーは、ゾーンカバーが上手い。
自分の責任ゾーンを全うする確実な選手です。
ボールへ向かうクロージングスピードが半端ない。
ディフェンスから向かって右のハッシュからディープに下がったのに、QBの目を見て左のサイドライン際のディープボールをインターセプトしていました。
マンカバーは少し苦手かもしれません。
相手がTEなら問題はありませんが、スロットレシーバーには機敏さで勝てない。

ランサポートもグッド。
大学レベルでのフィジカルは抜群です。
パスと同じくランのクロージングスピードは最高。
オープンに広がるトスやスイープはディープの位置からロスタックルできます。速すぎ!
RB相手にもフィジカルで負けることはありません。
そのほか、エッジの位置に上がっても良さそう。

大体の試合でビッグプレイを決めることができるエリートプレイヤーですが、高いレベルの選手相手にそれができるかが今後の課題です。
20年シーズンにノートルダムはカレッジフットボールプレイオフのセミファイナル・ローズボウルでアラバマ大学と当たりました。
その試合、彼を含めてノートルダムはケチョンケチョンにされました。
21年シーズンはそこまでの強豪校と試合がなかったので、どこまでハイレベルにプレイできるかというのが唯一の心配です。

ダクストン・ヒル

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身長:6’0(183cm)
体重:192lbs(87kg)
腕の長さ:32 1/4in(81cm)
手の大きさ:9 1/2in(24.1cm)
NFL Prospect Grade:6.33

40ヤード走:4.38
ベンチプレス:記録なし
垂直跳び:33 1/2in(85cm)
立ち幅跳び:121in(307cm)
3コーンドリル:6.57

スクロールできます
SEASONTEAMTOTSOLOASTPDSACKFFINTYDSTD
2019MICHMICH362511300100
2020MICHMICH452916400100
2021MICHMICH69422780.50230
ESPNから引用

Sとしては希有なスピードと爆発力
複数のカバレッジを担える汎用性
バックペダルとウィーブはゆとりがあってスムーズ
すぐさまスプリントに移れる
QBの目を追いかけ何がキーかを見つけるよう調教されてる
自分の周囲のルートをよく見てる
ルートのブレイクを読み、襲いかかる
ボールキャリアーをsideline-to-sidelineまでパシュートできる才能

自分の役割に集中すべき
ラブルートを認知できていないときもある
ランサポートに積極性が必要
爆発力のあるアスリートだが、爆発力のあるタックラーではない
ブロックを受けるときにもっと力強いヒットが必要
大柄のブロッカーにはピッタリ張り付かれてブロックされる

ハミルトンと比べると一段格が落ちますが、十分上手い。
体格も小さくないのにハミルトンの後に見ると見劣りしちゃう。

ヒルの方がボックスS向きの選手です。
ニッケルやダイムなどのDBを厚くする近年のパーソネル事情を鑑みると、融通のきく良いSが彼。
ゾーンカバーはもちろん、スロットレシーバーのマンカバーならハミルトンよりヒルの方が上手いと思います。
CBをNBに充てるのは少しフィジカル面で心配な場合、彼なら適任です。
ブロック処理も上手く、タックルも強烈。

ブリッツも彼の魅力です。
大外からQBをサックするシーンは何度も見ることができました。
ど真ん中のランもファイアで入ってタックルできます。

ディープを守る場面はほかのSより少なめですが、ボックスSやOLBとしても活用可能な汎用性がウリ。

ルイス・シーン

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身長:6’1(185cm)
体重:200lbs(90kg)
腕の長さ:32 1/4in(81cm)
手の大きさ:9 3/8in(23.8cm)
NFL Prospect Grade:6.26

40ヤード走:4.37
ベンチプレス:記録なし
垂直跳び:36 1/2in(92cm)
立ち幅跳び:133in(337cm)
3コーンドリル:記録なし

スクロールできます
SEASONTEAMTOTSOLOASTPDSACKFFINTYDSTD
2019UGAUGA191452001150
2020UGAUGA523814300000
2021UGAUGA734330900180
ESPNから引用

NFLレベルのプレイスタイル
彼のヒットがディフェンスを奮起させる
重要な状況で盛り上がる
ランオプションを潰すためにちょうどいいときに駆け下りる
責任ゾーンで自分が守るべきのレシーバーの切り替えがスムーズ
アンダーニースでのマンカバーは上手
パスキャッチャーのボールをぶっ飛ばすヒット
スペシャルチームでのカバレッジが際立つ

平均的なサイズと強さ
バックペダルはぎこちない
カバレッジで目を養う必要なり
NFLのタックラーになるためにはもっとデカくなる必要あり
タックルするときのボディコントロールは並
ランサポートの角度が悪い

上述の2人と比べると、パスカバーはそこまで上手くありません。

彼の最大の特徴はプレイメイキング能力です。
ここぞというときにめちゃ興奮する良いプレイを見せてくれます。
21年シーズンのカレッジフットボールプレイオフチャンピオンシップでの話。
ご存知のとおり、彼が所属するジョージア大学はアラバマ大学に勝利したわけですが、その中でいくつもビッグプレイを決めていました。
1Q残り6:40ごろの3rdダウン3ヤード、フィールドの中央まで攻め込まれそうな場面、これ以上進まれると得点を与えそうな状況です。
フラットに出たレシーバーを1ヤードもゲインさせずタックルを決めています。
家で「んはっ!」て声出た。
そのほかも要所でいいプレイを決めて勝利に貢献しました。

結局、ことしのジョージアはタフでフィジカルな選手が揃ってたことが全米王者になることができた要因です。
彼もその1人。

それ以外に特筆するようなことはありません。
ヒットでボールぶっ飛ばせる代わりにちょくちょくセパレーション取られるくらいにマンカバーは上手くない。

ジャクアン・ブリスカ―

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身長:6’1(185cm)
体重:200lbs(90kg)
腕の長さ:31 3/4in(80cm)
手の大きさ:9 7/8in(25.0cm)
NFL Prospect Grade:6.38

40ヤード走:4.49
ベンチプレス:22回
垂直跳び:34 1/2in(87cm)
立ち幅跳び:124in(314cm)
3コーンドリル:記録なし

スクロールできます
SEASONTEAMTOTSOLOASTPDSACKFFINTYDSTD
2019PSUPSU3114174002330
2020PSUPSU5733244001180
2021PSUPSU6338255002390
ESPNから引用

NFLのSのサイズとデカい手を持ち合わせてる
21年シーズンは痛みを堪えてプレイし続けた
ディープ、ボックス、スロットをこなせる汎用性
ムダな動きがないスムーズな足捌き
自分自身のテクニックに自信あり
どんなカバー位置からもテイクアウェイを奪える本能
レシーバーとQBを見てルートを読める目
レシーバーがルートで曲がるときもピッタリついて行けるフットワーク
追加のボックスディフェンダーとしてもプレイできる
力強く身構え、一撃を加え、フィニッシュするタックラー

QB見過ぎてルート分からなくなる
ルートコンビネーションの認識は平均
スピードある選手へのパシュートの角度は改善せなあかん

半分LB、それに尽きます。
彼のハイライトを見てもらえれば分かります。
良いプレイはタックルしてるときばっかり。

ディープに下がるときより、ボックスに入ってるときの方が多いんじゃないでしょうか?
別に悪いことではありません。
猛烈に追いかけて強烈なタックルも決められます。
体格の割に40ヤードも相当速いので、オハイオ州立大学にあと一歩でタッチダウンという独走を阻止したこともあります。

カバーできるLBが欲しい場面では重宝されると思います。
それかいっそのことLBにコンバートしても良いかもしれません。
体重を増やせばブライアン・アーラッカー(Brian Urlacher)みたいになれる可能性もあります。

パスカバーは普通。
時折、狙いすましたように華麗なインターセプトを決めることも。
と思えば、それはキャッチしてくれというボールを落とすこともある謎のボールスキル。

ジェイレン・ピートリ

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身長:6’0(183cm)
体重:197lbs(89kg)
腕の長さ:30 5/8in(77cm)
手の大きさ:9in(22.8cm)
NFL Prospect Grade:6.24

40ヤード走:記録なし
ベンチプレス:16回
垂直跳び:35in(88cm)
立ち幅跳び:記録なし
3コーンドリル:6.74

スクロールできます
SEASONTEAMTOTSOLOASTPDSACKFFINTYDSTD
2017BAYBAY37298110000
2018BAYBAY1156000000
2019BAYBAY1293010000
2020BAYBAY60411922.502562
2021BAYBAY75561973.522200
ESPNから引用

高い評価を受ける性格と知性
鋭い目のおかげで短距離のタイムより速くプレイできる
率先してランサポートする
高いフットボールIQでスキームを超えたビッグプレイを決める
バックサイドからプレイサイドへ切り込む気合い
パシュートの角度のアジャストも良い

下半身の動きが固い
カバレッジは少々ぎこちない
Sとしてのスピードはない
ストライドが狭く詰めるスピードが伸びない
NFLのレシーバーをオープンスペースでカバーするのは苦労するだろう
タックル気合い入りすぎ、姿勢高くなりすぎ
LBに転向できるほどの体格はない

今ドラフトのSで一番好きな選手です。

パスカバーは、ボールホーク的な面があります。
多分ワザとQBに投げさせてる。
それでインターセプト、シビれる。
20年シーズンは特にピック6を2回決め、エド・リード(Ed Reed)みたいに華麗な動きです。
でも、割とルーズなカバーの一面も。
あまりディープを守るタイプではなく、スロットレシーバーにアジャストするNBに近い印象です。

ブリッツがピカイチ。
サックとロスタックル決めまくり。
成功の秘訣は、低い姿勢と早いスタートです。
あのスピードはOLではプロテクションできません。

ボックスに入ることも多々あるので、ランサポートは文句なし。
ギャップシューティングも素早く、RBの下半身を撃ち抜きます。

課題はオーバーパシュートしてしまうこと。
オープンフィールドでの1 on 1は難しいけどSならもうちょっと頑張って欲しいところです。

まとめ

このほか、注目選手は下記のとおり。

カービー・ジョセフ(Kerby Joseph)イリノイ大学
ブライアン・クック(Brian Cook)シンシナティ大学
ニック・クロス(Nick Cross)メリーランド大学
ベローン・マッキンリー3世(Verone McKinley Ⅲ)オレゴン大学

ちょうど10位辺りは各サイトでバラバラなのでぼくのお気に入り選手を紹介しときます。

ババ・ボールデン(Bubba Bolden)マイアミ大学
スモーク・マンデー(Smoke Monday)オーバーン大学

ババ・ボールデンは、最近のSです。
汎用性があって、ガタイもデカい。
ハミルトンの劣化版というと失礼ですが、そんな感じ。

スモーク・マンデー。
What a cool name!
21年シーズンはしょっぱかったけど、ハードヒットでならす脳筋です。

いずれもドラフトで指名されるかどうかくらいのレベルかもしれません。
でも好きなタイプの選手です。

Sはモダンフットボールで1番役割が多様なポジションではないかと思います。
1ハイでディープ守ることもあればニッケルやったり、LBやったり、果てはエッジラッシャーの位置にセットすることもあります。
求められる能力や体格も近年大きくなっており、単純にディープを守れればそれで良いという時代は終わりました。

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