こんにちは。
座右の銘。それは生きていく上で大切にしている言葉。その人の生き様といっても過言ではないかもしれません。いまどき座右の銘を聞いてもパッと答えられる人の方が少ないのではないでしょうか?ぼくにはあります。それは「力ずく」。とりあえず力ずくでなんとかやってみてダメなら頭をひねるようにしています。だいたいこれでなんとかなる。なんともならないときもなんとかする。
さて、レギュラーシーズンも半分が過ぎ、カレッジフットボールはいよいよプレイオフに向けた争いが本格化してきました。SECはいつもどおりアラバマとジョージアかと思いきや彗星のごとくテネシーが現れました!今後この3チームによる争いがプレイオフ進出の行方を決めそうです。カンファレンスチャンピオンシップが楽しみだねー。えっ?1チーム忘れてる?Ole Miss?大丈夫。Ole Missは毎度アラバマと対戦するまで評価はうなぎ上りですが、アラバマに負けてしぼんでいくチームです。
今回からプレビューはなくしました。試合終わりに投稿するのにプレビューってなんやねん!と自分でも不思議に思ったからです。
※Vanderbilt at MissouriはESPNすらハイライトが見つかりません。アップされたら更新しますので少々お待ちを。公式にすらナメられてる?
UT Martin at Tennessee (3)
レビュー
完全に箸休め試合。先週、劇的勝利でアラバマを破ったテネシーは激戦の疲れを癒す試合に臨みました。
試合開始後からテネシーはアクセル全開。オフェンスもディフェンスもビッグプレイ連発!QB Hendo Hooker(ヘンドン・フッカー)はいつもどおり、バシバシパスを通してあっという間に得点していきます。そして、先週全米にその名を轟かせたWR Jaylin Hyatt(ジェイレン・ハイアット)も7レシーブ、174ヤード、2TDと活躍。スタッツ稼ぎの1日となりました。
前半時点で52 – 7と大きく突き放し試合を決めます。
後半は武士の情けで13点だけに抑えてあげました。
感想
特に言うこともありません。シーズン半ばの調整試合はテネシーにとってありがたかったはず。来週以降は本格的にプレイオフ争いが始まります。1998年以来のカンファレンスチャンピオンと全米王者の座を狙ってこれから激戦が続きます。
Mississippi State (24) at Alabama (6)
レビュー
一応ランキング校同士の対決となりました。とはいってもミシシッピ州立はかろうじてランキングに入っているくらい。SECの試合をチェックしている人なら力の差は歴然ということは観る前から分かっているはず。この試合で気になるのはそのミシシッピ州立がどういうゲームを計画しているのか?ということ。
試合が始まるとアラバマがブッ飛ばします。ハイライトにはミシシッピ州立のディフェンスだけが映ります。それも無様な姿を晒すのみ。まるで良いところがなくアラバマのQB Bryce Young(ブライス・ヤング)にしてやられます。ロングゲインを重ねランでもパスでもTDを量産します。
前半は24 – 0でアラバマがリードしてほぼ試合を終わらせてしまった。
後半はお互い攻めあぐねた様子。アラバマは手を抜いた可能性もありますが、Nick Saban(ニック・セイバン)に限ってそんなことはなさそう。
逆転を狙いたいミシシッピ州立はというと、パスラッシュに悩まされます。結局いいところなしで終わってしまい、試合最後のプレイでお情けのTDを貰ったのみ。
感想
ハイライトには肝心のミシシッピ州立のオフェンスが全然ない!一応ESPNのPlay-by-Playで試合の流れを確認すると1Qは意外とラン重視で攻めていたみたい。ミシシッピ州立のHC Mike Leach(マイク・リーチ)はAir Raidオフェンスの重鎮で、これまでパス70%、ラン30%の割合でゲームを展開してきました。これがラン中心とはどういうことでしょう?
Air RaidのランといえばInside Zoneが中心となるわけですが、そこまでハメれるようなプレイにも思えません。実際、ランの平均ヤードは2.4ヤードしか稼げていません。さすがにアラバマ相手にパス偏重のオフェンスは厳しいと思ったのか?結局後半はキャッチアップのためパスが多くなったようで真意のほどはよく分かりません。
先ほどは無様な姿と言いましたがミシシッピ州立のディフェンスはランで踏ん張りました。アラバマのランはわずか29ヤードしか稼げていません!確か4-2-5のニッケルディフェンスが基本のはずですが、どのように抑え込んだのか気になるところです。
アラバマオフェンスはいつものヤング劇場です。正直、あんなにサックできなければどうしようもない。
これがブライス・ヤングがブライス・ヤングたる所以です。崩れたプレイはあまり紹介しないようにと思っていながらも、これがアラバマというプレイだから紹介します。パスラッシュはたったの3人。ディープに3人、アンダーニースに5人というゾーンカバーです。ヤングはターゲットが空かぬなら 空くまで待とう ホトトギスといった具合に我慢できるのです。プレッシャーがかかり始めても特に苦労せずかわします。そしてレシーバーに指示を出して自らオープンにさせる。スペシャルな能力を持っています。こいつなんなん?
ディフェンスはいつもどおり屈強。それだけ。
ただ、全体的に見るとアラバマはやはり例年のような強さはなさそう。それでもOle Missやその他SEC校とは大きな差があるわけですが。ランが全然出なかったりレシーバーがなかなかオープンにならなかったり、ヤングがいなければオフェンスはかなりキツそうです。なんとも不思議な試合でした。
Ole Miss (7) at LSU
レビュー
HC Lane Kiffin(レーン・キフィン)率いるAPランキング7位のOle MissがLSUの本拠地Baton Rougeに乗り込む一戦。これまでラン主体のオフェンスを展開してきたOle Missの実力はどうなのか?一方、序盤こそつまづいたLSUですがその後は調子を上げており、さすがBrian Kelly(ブライアン・ケリー)HCだなと思うわけです。
試合が始まるとOle MissがInside Zoneとプレイアクションパスを次々と決め一瞬でTD。返しのLSUオフェンスもなんとかFGに抑え、その返しのOle Missオフェンスもプレイアクションで一気に攻め込みまたもTD!RB Quinshon Judkins(クインション・ジャドキンス)が2つのTDを量産し、これは楽勝ムードかと思いきやOle MissのTDはこれが最後。
対するLSUは序盤こそつまづきますが、終始スクリメージラインを支配します。Zone Readとパッケージプレイのスクリーンを軸にズルズルとOle Missディフェンスを引きずって着実にゲインを重ねます。2QにはOle Missの3人SAFがディープを守るカバー3のシームを狙ったフェードのパスが通りTD!その後もQB Jayden Daniels(ジェイデン・ダニエルズ)が走り込みTDを追加。
前半は20 – 17とOle Missがリードして折り返します。
後半に入ると前半の勢いは何処へやら。Ole Missオフェンスは完全に沈黙。後半は無得点!
一方のLSUオフェンスは絶好調。QBランが一生止まらないといった状況。前半は多少かかっていたプレッシャーもなくダニエルズはやりたい放題。こうなったら勝負あり!
感想
快進撃を続けてきたOle Missの今シーズンもこれまで。まだアラバマに勝てばチャンスはあるとはいえ、そのチャンスはほぼないと言っても差し支えないでしょう。アラバマのHC Nick Saban(ニック・セイバン)は弟子が率いるチームには負けたことがないことに加え、実力差は相当あるだろうというのがぼくの見立てです。全体的に力の差がありすぎる。
今回の敗因は結局スクリメージラインを支配できなかったことです。O、Dともに相手のラインを攻略することができませんでした。QBランは真の意味で11対11の戦いになるわけです。そのマンパワーで勝てなかったし、スキームでアジャストすることもできぬまま蹂躙されただけで終わりました。ケガ人が多かったこともあるのでしょう。
LSUは逆に試合の最初から最後までOLがOle Missディフェンスを押し込んでいました。QBランはずっとゲインし続け、パスもシームを突き続けました。DLも前半までそこそこやられていましたが、後半になるとしっかりアジャスト。その秘訣がどこにあるのかハイライトからは分かりませんが、爆発力のあるOle Missオフェンスをいとも簡単に抑え込みました。
シーズン序盤でつまづいたLSUですが、ここ最近の上げ調子を見ていると、久々にアラバマとのライバル対決が楽しみなシーズンとなってきました。アラバマのライバルはオーバーンとテネシー、LSUです。ことしはテネシーがすでにアラバマを下しましたが、この感じだとLSUもアラバマといい勝負ができるかもしれません。
フットボールは相手の裏をかき続けることより、スクリメージを支配する方が簡単に得点できるということがよく分かる試合でした。ライン勝負は最も重要なポイントです。エンドゾーンへの近道はラインから。
この試合はジェイデン・ダニエルズに一生走られた。これはInside ZoneのZone Readですが、Split ZoneのZone Readもあります。Ole MissディフェンスはDEがHB、SAFがQBを見る負担となっていました。これが1対1で勝てない!マッチアップで負けるならハーフタイムでアジャストするものでしょうが、有効な打開策が思いつかなかったか。
Texas A&M at South Carolina
レビュー
テキサスA&Mはかつてほどの力はなし。サウスカロライナもオクラホマからの転校生QB Spencer Ratler(スペンサー・ラトラー)が期待されたものの、微妙なシーズンを送っています。それでも両方決して弱くはないチームのはず。
試合が始まるといきなりサウスカロライナにビッグプレイ!試合開始直後のキックリターンをそのままTD!
その後もINTや謎のファンブルでチャンス連発のサウスカロライナは一気に得点を重ねます。
出鼻をくじかれたテキサスA&Mも1Q中盤から持ち直し、ひとまずFGを決めます。それからサウスカロライナが攻めあぐねている間にTDを奪います。
ナイスハッスル!
前半は17 – 14でサウスカロライナがリード。
後半に入ると試合の行方が分からなくなりました。前半、まともにドライブすることができなかったサウスカロライナもしっかり得点できるようになりました。対するテキサスA&Mも食らいつきます。そして勝負は4Q残り10秒。最後のチャンスに賭けるテキサスA&Mはオンサイドキックを成功させます!ところが反撃もこれまで。ヘイルメリーもDLに手をかけられフィールドには虚しくサツマイモが漂って万事休す。
感想
見ごたえのある良い試合でした。テキサスA&Mは最初のミス連発でもくじけず最後まで分からない勝負をしてくれました。それだけにあのターンオーバーが悔やまれます。トータルヤードでは398ヤードを獲得しサウスカロライナより100ヤード以上多く稼いでいます。1stダウンも23回で、これもサウスカロライナより10回多い。
逆にサウスカロライナはあの連続得点がなければ負けていた試合でした。前半はスペシャルチームとディフェンスの奮起がないシリーズは完全に沈黙。ラトラーはまともにドライブすることすらできていません。それでも勝つのがフットボール。大事なのはドライブすることではなく、点を入れること。
Bye Week
今週お休みだったチームは以下のとおり。
今週はお休み多かったね。
来週のSEC
最後にWeek 9のマッチアップも紹介しておきます。
ランキングはブログ書いている時点で公表されていないので書いていません。
1番の試合はやっぱりケンタッキー対テネシーでしょうか。シーズン序盤は両チームともかなり注目されました。その後の行方は皆さんもご存知のとおり、明暗分かれています。
とはいってもケンタッキーも弱くない。最近はQB Will Levis(ウィル・レビス)よりRB Chirs Rodriguez(クリス・ロドリゲス)に注目しています。同大学ではBenny Snell(ベニー・スネル)以来の良質なRBです。
テネシーはもう紹介不要ね。フッカーとRB Jabari Small(ジャバリ・スモール)、ハイアットのトリプレッツで大量得点を狙います。
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