フットボール教室 -ゾーンランニングゲーム

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アメフトのランプレイ紹介のコーナー、今回はゾーンランについてです。
ゾーンランニングゲームは、1番幅を利かせているランプレイだと思います。
いまやランプレイにおいてゾーンなしでは語れないほど、どのチームも主軸に置くプレイです。
代表的なプレイの数は少ないものの、重要性はパワーランニングゲームを凌ぐほど。
早速見ていきましょう。

目次

Outside Zone(アウトサイド・ゾーン)

アウトサイドゾーンは、プレイサイドのエッジを狙います。
OLは、ゾーンステップを踏んで自分の責任ギャップをブロックします。
ここがPOAが決まっているパワーランニングゲームとの違いです。
ゾーンランニングゲームはPOAが決まっていません。
RBが最もゲインできるレーン、デイライトを選びます。

なのでOLは、この図の場合、自分の左側のギャップをシュートしてきたディフェンダーをブロックすることになります。
誰が来ようが関係ありません。
DLがスラントしたら受け渡すだけ。
代わりにLBがブリッツしてきたらそれをブロックする。

RBは最初、エッジ目がけて走り出しますが、エッジが塞がれたらレーンを変えます。
図では4本のレーンを書いていますが、別にどこを走ってもオッケーです。
OLとディフェンダーがプレイサイドに流れすぎたら縦に駆け上がってもよし。
点線で示したレーン以外に逆サイドに大きくカットバックするのもあり。

逆サイドのTEはヒンジブロックをしてDEを分離させます。

こちらはユタ大学のアウトサイドゾーン。
ちょっと目がけてる方向がテキトーですが、そこは無視してください。
右のレシーバーがモーションで寄ってきてゾーンブロックします。

こちらはいつのか分かりませんが、ミネソタ・バイキングスのアウトサイドゾーン。
オーソドックスなアサインメントです。

Inside Zone(インサイド・ゾーン)

インサイドゾーンはもうちょっと内側を狙います。
だからって外に行ってはいけないという決まりはありません。
陽の光が射す方を見つけるだけ。

OLのブロックはアウトサイドゾーンとよく似ています。
インサイドゾーンの方が前方向への意識が強め。
ただしやることは変わりません。
自分の責任ギャップを守るだけ。
それと、アウトサイドゾーンよりスクリメージラインを抜けるスピードが早い。

ショートヤードの場面でFBダイブなどの代わりに使うチームも多い。

こちらはデューク大学のスプリングゲームで使っていたインサイドゾーン。
NTをダブルチームでブロックしています。
その後Cはマイクをブロックしにいきます。

右のレシーバーはバブルスクリーンのフェイクをすることによってDBをランゲームから切り離しています。

Split Zone(スプリット・ゾーン)

スプリットゾーンは、インサイドゾーンとよく似てる。
違うところは逆サイドのDEをキックアウトすること。
これでどデカいカットバックを切りやすくなります。
RBにとってより選択肢が広がります。
点線で表したようにキックアウトの内側を走ることも可能です。
SECなんかではかなり定番のプレイです。

これは我がOle Missのスプリットゾーン。
ショットガンだとこうなります。

今度はジョージアテックのスプリットゾーンです。
プレイアクションで右のWRのスイングに投げてもオッケー。

Stretch(ストレッチ)

ストレッチもゾーンブロックを使うプレイです。
プレイサイドのGがプルしているのが違い。
GがプルしているからStretch Gと呼ばれるそうです。
CがプルしたらStretch C。

メインで狙うのはGの後ろ。
でも基本は自由です。

こちらはメリーランドのストレッチ。
LTとCがプルしています。
それとスロットレシーバーがジェットモーションしているので、右のDEとウィルはストレッチから切り離されます。

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