こんにちは。
実は以前にも同じ名前でブログをやっていたこともあるのですが辞めていました。
その反省を生かしながら、より良いブログにしていこうと思いますのでどうぞよろしく。
ちなみにぼくはフットボール経験者ですが、そこまでハイレベルなチームでやっていたわけではありません。
あまり詳しい内容は知らないことも多いため、みなさんと一緒に勉強していけたらと思います。
つまり、このブログはぼくが「●●選手は●●が●●で…」とか「●●のチームは●●だから勝てた」とか説教臭く解説するものではないのです。
そのへんは前回のブログの反省点です。
「知らないことでも知っとかないと」という気持ちがでてしまったのは事実です。
なので心機一転、分からないことはみなさんと交流しながら一緒にフットボールを楽しもうという魂胆です。
あとはジョークにも気をつけて。
前回のブログで大きな失敗だったのが、気軽なジョークで人を怒らせてしまったことです。
気にする人もいるということで、そこはデリケートに。
さて、最初の投稿はドラフトのお話。
みんなオフシーズンはあれこれ妄想するのが好きなもんです。
ひいきのチームに対して「あの選手取ってくれへんかな~」とか考えますよね。
というわけでそんなこんなでトップはやっぱりQBから。
上位指名が予想されるQB
ケニー・ピケット(Kenny Pickett) ピッツバーグ大学(Pitt)
マリク・ウィリス(Malik Willis) リバティ大学
マット・コラル(Matt Corral) ミシシッピ大学(Ole Miss)
デズモンド・リダ―(Desmond Ridder) シンシナティ大学(Cincinnati)
サム・ハウェル(Sam Howell) ノースカロライナ大学(NC)
個人的に予想する上位指名順に記載しています。
先に申し上げておくと今年はQB不作の年です。
おそらくドラフト全体1位でQBが指名されることはないだろうというのが勝手な予想です。
そもそもQBというポジションがNFLでは最も大事であるにも関わらず、最も見抜くのが難しいポジションです。
「パッとせんな~」というのが第1印象。
マシュー・スタフォード(Matthew Stafford)やライアン・タネヒル(Ryan Tannehill)のように移籍して花開くこともあれば、ジャマーカス・ラッセル(Jamarcus Russell)のようにうんともすんともいわぬまま消えるQBも多く、おそらくこのポジションを正確に見抜ける人はそうそういないことでしょう。
長所・短所、体格、スタッツ、スカウティングコンバインの成績のほか、個人的な感想をまとめました。
※長所・短所は海外サイトを大いに参考にしました。
ケニー・ピケット
40ヤード走:4.73
垂直跳び:33.5in(85cm)
立ち幅跳び:121in(307cm)
3コーンドリル:記録なし
SEASON | CMP | ATT | CMP% | YDS | AVG | TD | INT | LNG | SACK | RTG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | 39 | 66 | 59.1 | 509 | 7.7 | 1 | 1 | 74 | 5 | 125.8 |
2018 | 180 | 310 | 58.1 | 1,969 | 6.4 | 12 | 6 | 78 | 33 | 120.3 |
2019 | 289 | 469 | 61.6 | 3,098 | 6.6 | 13 | 9 | 96 | 29 | 122.4 |
2020 | 203 | 332 | 61.1 | 2,408 | 7.3 | 13 | 9 | 75 | 18 | 129.6 |
2021 | 334 | 497 | 67.2 | 4,319 | 8.7 | 42 | 7 | 67 | 29 | 165.3 |
- 体格
- TD:INTの比率
- 判断能力
- 強肩
- 崩れたフォームからのパス
- 多少のスクランブル能力
- すぐにポケットの外に逃げたがる
- 精密なパスは苦手
- リードボールも苦手
- 球際の争いにもっと良いボールを投げる必要あり
- ボール持ちすぎ
「タイタニック」の頃のレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)に似てる。
彼が今年のナンバー1QBです。
映像を見る限り、昔からNFL向きと言われる純粋なポケットパサーという感じ。
コンパクトなフォームからは想像もつかない大砲。
マッデンNFLで言うところの「Cannon Arm」ってやつ。
The NFLのQB。
スタッツもそれを証明しております。
年々成績は上がってるね。
特にTDの数が跳ね上がっています。
にも関わらずINTの数は減っているので今年は大爆発でした。
一方で、手が小さいという懸念もあるそうな。
大学4年生によるオールスターゲームのシニアボウルの練習時、雨でコントロールが定まっていなかったという噂も。
しかし、彼が所属していたピッツバーグ大学はアメリカ東北部ペンシルバニア州にあります。
秋が深まってくると一段と寒くなる地域です。
11月の平均気温は最高気温が10度、最低気温が3度ほどです。
雨こそ少ないものの、厳しい気候で試合を積んでいますし、いざとなればカイロ入りのハンドウォーマーを使えばよいのであまり心配する必要はないかもしれません。
ところで5年も出てるのはどういうことや?留年?
選手登録のルールはどうなってるんでしょう?
マリク・ウィリス
40ヤード走:記録なし
垂直跳び:記録なし
立ち幅跳び:記録なし
3コーンドリル:記録なし
SEASON | TEAM | CMP | ATT | CMP% | YDS | AVG | TD | INT | LNG | SACK | RTG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | AUB | 6 | 7 | 85.7 | 45 | 6.4 | 1 | 0 | 37 | 1 | 186.9 |
2018 | AUB | 5 | 7 | 71.4 | 24 | 3.4 | 0 | 0 | 7 | 0 | 100.2 |
2020 | LIB | 170 | 265 | 64.2 | 2,260 | 8.5 | 20 | 6 | 83 | 19 | 156.2 |
2021 | LIB | 207 | 339 | 61.1 | 2,857 | 8.4 | 27 | 12 | 70 | 51 | 151.1 |
SEASON | TEAM | ATT | YDS | AVG | TD | LNG |
---|---|---|---|---|---|---|
2017 | AUB | 16 | 221 | 13.8 | 1 | 67 |
2018 | AUB | 12 | 88 | 7.3 | 1 | 30 |
2020 | LIB | 141 | 944 | 6.7 | 14 | 67 |
2021 | LIB | 197 | 878 | 4.5 | 13 | 56 |
- ランとパスのデュアルスレットQB
- 身のこなし
- 過去2年間で100ヤードゲームを5回達成
- ブリッツのプレスナップリード
- タイトウィンドウに通す強肩
- ポケット外での視野の広さ
- RPOでのパスの早さ
- ポケット内では成功率低い
- 落ち着きがない
- 簡単なパスをミスする
- 不要なサックを受ける
- ディープボールは精彩を欠く
正直、彼のことはよく分かりません。
オーバーンにいたんですね。
でもオーバーンにはボー・ニックス(Bo Nix)が長いこと先発してて、出場機会が無かったから転校したタイプでしょう。
昨シーズンはぼくが応援するOle Missとも試合してましたが、なんのことはなくOle Missが勝っていました。
その映像を見ても特別優れたQBという印象は受けません。
パワー5カンファレンスとグループオブ5カンファレンスの試合は大体そんなもんですが…
それで、同じカンファレンスの大学と試合映像を確認すると、よくいる黒人QBです。
ほとんどRBです。
とにかく自分の脚で稼ぐカレッジにありがちな選手。
でもパスの成功率も良い。
シーズン通して60%超えてたら上等です。
TDの数もそれなりに稼いでいます。
INTが少し多いのが気がかりかな。
TDとINTの比率は結構重要な要素で、決してTD数と獲得ヤードが多ければ良いという話でもありません。
それとサック数も20年シーズンから爆上がりしてます。
この数字から読み取れるのは、ひょっとしたらOLのプロテクションが悪かったのかもしれません。
それかボールを持ちすぎか。
コンバインの映像を見ると力任せに投げている印象があります。
レシーバーとかみ合っていない感も否めません。
普段一緒に練習した仲間ではないので、気にしすぎという可能性もあります。
後はテイクバックがデカい。
NFLのエッジラッシャーはぎりぎりのところで腕をかってくる場面もあります。
その点は要注意。
とにかくリバティ大学の試合を見る機会は無く、不透明な部分が多い選手です。
マット・コラル
40ヤード走:記録なし
垂直跳び:記録なし
立ち幅跳び:記録なし
3コーンドリル:記録なし
SEASON | TEAM | CMP | ATT | CMP% | YDS | AVG | TD | INT | LNG | SACK | RTG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | MISS | 16 | 22 | 72.7 | 239 | 10.9 | 2 | 1 | 33 | 3 | 184.9 |
2019 | MISS | 105 | 178 | 59.0 | 1,362 | 7.7 | 6 | 3 | 57 | 13 | 131.0 |
2020 | MISS | 231 | 326 | 70.9 | 3,337 | 10.2 | 29 | 14 | 91 | 18 | 177.6 |
2021 | MISS | 262 | 386 | 67.9 | 3,349 | 8.7 | 20 | 5 | 68 | 25 | 155.3 |
SEASON | TEAM | ATT | YDS | AVG | TD | LNG |
---|---|---|---|---|---|---|
2018 | MISS | 13 | 83 | 6.4 | 2 | 61 |
2019 | MISS | 57 | 135 | 2.4 | 1 | 23 |
2020 | MISS | 112 | 506 | 4.5 | 4 | 27 |
2021 | MISS | 152 | 614 | 4.0 | 11 | 32 |
- 自信満々なプレイスタイル
- 素早く良い判断力
- 体格の割には強肩
- 優しいタッチのディープボール
- プレッシャーから逃げるのが上手い
- 小柄
- 耐久性
- 成熟した人間性か不明
- RPOとプレイアクションなしでどこまでやれるか
- フィールド全体を見渡す視野があるか
- NFLではディープボールをもっと早く投げる必要あり
- ポケットから逃げるのに時間かかりすぎ
わがOle Missは彼に助けられた結果、昨シーズンのシュガーボウルに出場できました。万歳!
彼の良さはラン・パスを併せ持っているということです。
そしてそのスピードが一級品です。
優れたRB3人とコラルでランを回し、合間にRPOやプレイアクションを挟むというのがOle Missオフェンスの主軸でした。
Ole Missでの起用法を見る限り、ラマ―・ジャクソンタイプのQBと言えます。
パスオフェンスの成績も悪くないように見えますが、ほとんどはランキング下位のチーム相手に稼いだものです。
今年のドンテリオ・ドラムンド(Dontario Drumund)など、毎年優れたレシーバーを擁するWRUことOle Missオフェンスにも関わらずWRが目立たないシーズンでした。
特にパス一辺倒のオフェンスは厳しいと思います。
事実、昨シーズンに敗北したオーバーンでは、リードを許す形になってからキャッチアップオフェンスの弱さが露呈しました。
いずれにせよ、昨シーズンのOle Missがレギュラーシーズンたったの2敗で済んだのは彼のおかげということは誰にも否定できません。
デズモンド・リダ―
40ヤード走:4.52
垂直跳び:36in(91cm)
立ち幅跳び:127in(322cm)
3コーンドリル:7.15
SEASON | TEAM | CMP | ATT | CMP% | YDS | AVG | TD | INT | LNG | SACK | RTG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | CIN | 194 | 311 | 62.4 | 2,445 | 7.9 | 20 | 5 | 77 | 21 | 146.4 |
2019 | CIN | 179 | 325 | 55.1 | 2,164 | 6.7 | 18 | 9 | 75 | 28 | 123.7 |
2020 | CIN | 186 | 281 | 66.2 | 2,296 | 8.2 | 19 | 6 | 60 | 18 | 152.9 |
2021 | CIN | 251 | 387 | 64.9 | 3,334 | 8.6 | 30 | 8 | 81 | 26 | 158.7 |
- リーダーシップ
- 機動力あり、パスも諦めない
- ポケット内での冷静さ、プレッシャーの躱し方
- ディフェンスの読み
- ルートが完成し、オープンになるまでの我慢強さ
- 機械的に精密な動きとフットワーク
- ディープボールは短くなりがち
- Sにカバーさせる時間を与えてしまう
- タイトウィンドウに投げるには平凡な肩の強さ
- オープンのレシーバーに投げるのが下手
- ミドルパスはコントロール乱れがち
- ランナーとしてはタックルを避けるのが上手くない
- パスの落としどころと球速は平均以下
グループオブ5カンファレンスのAACに属するシンシナティはことしプレイオフに進出するほど大躍進の1年となりました。
1番大きな要因はノートルダム大学に勝利したことでしょうが、優秀なメンツも数多く揃っています。
その筆頭が彼。
僕は彼ならNFLでも活躍できるのではと睨んでいます。
というのもNFL.comにあった長所を見ると僕が思うNFLのQBに重要な要素を持ち合わせているからです。
ポケット内での冷静さやディフェンスの読み、いざとなったらパンプフェイクして次のターゲットに切り替える割り切り、この辺が僕は必要だと思うのです。
ビッグプレイや俊足は必要ございません。
こつこつドライブを進める、時に一発を狙う。これが良いオフェンスだと考えています。
「ところでAACってなんや?」と思ったら昔のBIG EASTだそうな。
そういえばBIG EASTってどこいったんやろと思ったらカンファレンス名が変わっていました。
サム・ハウェル
40ヤード走:記録なし
垂直跳び:記録なし
立ち幅跳び:記録なし
3コーンドリル:記録なし
SEASON | TEAM | CMP | ATT | CMP% | YDS | AVG | TD | INT | LNG | SACK | RTG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | UNC | 259 | 422 | 61.4 | 3,641 | 8.6 | 38 | 7 | 68 | 36 | 160.2 |
2020 | UNC | 237 | 348 | 68.1 | 3,586 | 10.3 | 30 | 7 | 87 | 33 | 179.1 |
2021 | UNC | 217 | 347 | 62.5 | 3,056 | 8.8 | 24 | 9 | 76 | 48 | 154.2 |
- タフガイ
- ポケット内をステップアップするときもダウンフィールドから目を離さない
- コンボルートでの適切な判断
- ポケット外からも弾丸パス
- 軽快なフットワーク
- レッドゾーンでのランナーとしての起用
- ずんぐり体型
- 力任せなパスで流れるボール
- 相手Sのカモにされることも
- ディープボールは遅いし、ショボい
- 投げどころが悪くレシーバーへの負担増
- 余計なサックくらいすぎ
バスケ大学のノースカロライナ出身。
エッジラッシャーは時々出てくる印象の大学ですが、ほかのポジションは…という感じ。
見た目から分かるとおり、脳筋タイプのQBです。
アメリカの学園ドラマやったらいじめっ子筆頭やん。
パス成績は年々落ちており、代わりにランの成績が上がるという希有な存在です。
それと非常に重要なことですが、彼は細かなコントロールに欠けています。
レシーバーのランアフターキャッチが難しいボールになることも。
見た目や性格的にはベイカー・メイフィールド(Baker Mayfield)に似た選手かもしれません。
レッドゾーンでのラン能力を生かすならテイソム・ヒル(Taysom Hill)的な起用法も面白いのでは。
彼はおそらく2巡目以降の指名になろうかという予想です。
まとめ
QBというポジションは本当に難しい。
見極めるポイントをご存じの方がいらっしゃれば教えてください。
と言いつつ、個人的にQBに重要な要素としては謙虚であまり冒険しない性格、球離れの良さなのではないかと最近は思っています。
よく肩の強さや視野の広さ、コントロールなどが持て囃されますが、結局プロに入ったら前評判はなんやってん?みたいな選手は枚挙に暇がありません。
プロ入り後に失敗する選手というのは大体が自分の能力を過信して苦し紛れのパスを投げてINTされたり、ボールを持ちすぎてサックされる、これを繰り返す選手が多い。
僕が考える謙虚や冒険しない性格というのは、「プライマリーターゲットがダメならほかの選手に切り替える」「空いている選手がいなければすぐに投げ捨てる」「ダメな時はサックされる」という割り切った性格のことです。
それぞれの指名順がどうなるかが見ものです。
もし、デショーン・ワトソン(DeShaun Watson)がヒューストンとお別れするなら全体3位でのケニー・ピケット指名もあるかもしれません。
カイラー・マレー(Kyler Murray)がアリゾナから離れることは想像し難いですが、物別れに終わるなら全体的にQBの指名順が上がるかもしれません。
ピッツバーグはベン・ロスリスバーガー(Ben Roethlisburger)の後継者をどうするつもりなのか?
などなど、QBの候補は少なくともQBを欲しがるチームは毎年数多くいます。
中には今シーズンを捨てて23年のドラフトでアラバマのブライス・ヤング(Bryce Young)を獲りにいくチームもあるかも。
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