こんにちは。
映画は好きですか?
ぼくはハリウッド超大作といわれるようなものが好きです。
マーベルシリーズやトランスフォーマー、ジュラシックパークなど、いわゆるポップコーンムービーってやつ。
そこで今回はひとつおすすめの映画を紹介したいと思います。
その名も「セブン」。
モーガン・フリーマン(Morgan Freeman)とブラッド・ピット(Brad Pitt)のダブル主演映画。
モーガン・フリーマンはベテラン刑事、その部下としてブラッド・ピットが配属されます。
キリスト教の「七つの大罪」になぞらえた猟奇的な殺人事件を捜査する2人は徐々に真犯人へと近づきます。
真犯人の正体とその目的やいかに…
という内容です。
ブラッド・ピットがただのイケメン俳優から一皮むけた作品だとかそうじゃないとか。
ポップコーンは用意しなくて結構です。
マズくなる。
さて、今回はTEです。
現代フットボールにおけるTEの役割は、パスレシーバーとOLの中間的なものだけでなく、FBの代わりとしての役割も求められています。
良く言えば万能、悪く言えば器用貧乏的なポジションですが、この曖昧さがオフェンスに深みを与えてくれます。
どういうTEがパーソネルに入っているのか、何人入っているのかなどでディフェンスは非常に頭を悩ませます。
TEというポジションが無ければフットボールはもっと単純でつまらないスポーツだったと思います。
というわけで今回も上位5人くらいを紹介します。
上位指名が予想される選手
トレイ・マクブライド(Trey McBride)コロラド州立大学
ジェイレン・ワイダーマイヤー(Jalen Wydermeyer)テキサス農工大学(Texas A&M)
アイザイア・ライクリー(Isaiah Likely)コースタル・カロライナ大学
ジェレミー・ラッカート(Jeremy Ruckert)オハイオ州立大学(OSU)
ケイド・オットン(Cade Otton)ワシントン大学
多少の順番に違いはあれど、おおむねこの5人がトップ指名候補だそうな。
ぼくはSECの試合ばっかり気にしてたのでワイダーマイヤーは知っています。
21年は少し残念なシーズンやったかな。
彼にもっと良いQBがいれば良かったのにとつくづく思います。
トレイ・マクブライド
21年シーズンは大爆発の年でした。
これがTEというポジションの選手です。
典型的なYの位置にセットするTE。
体格もスキルも万能で、いわゆるバーサタイルなタイプ。
コンバインの映像を見ると3ポイントからのリリースが上手いなあという印象です。
低い体勢でスタートしてバンプも打たれにくい、ブレイクもメリハリがあってセパレーションがとれるのも納得です。
ルートもきれいに走るし、パスは文句なし。
身体の使い方については基礎がしっかりしています。
スティッキーハンドというのは、文字通り粘っこいキャッチができる人を表します。
競り合いに強いストロングハンドとは別に、ボールが手に吸い付くようなキャッチができる人はこのように評されます。
ランブロックに関しては、個人的に気持ちはよく分かります。
EDGEやDEってのは基本的にTEよりガタイが良いのできれいにブロックするのはなかなか難しいもんです。
そうなると頭から突っ込みがちになるし、頭から突っ込むと脚が動かなくなってしまいます。
実際にはしっかり手でヒットして脚を動かし続ける方がブロックは上手くいくんですが、気持ちが負けてしまう。
全体的にはバランスのとれた良いTEだと思います。
多くのサイトで1位評価なのも納得の選手です。
ジェイレン・ワイダーマイヤー
典型的なレシービングTE。
ブロックはランもパスも下手です。
21年シーズンのアラバマ大学戦でよく活躍しました。
オープンスペースにスッと入って1stダウンとかTDを獲得していました。
彼の頑張りが同年最大のアップセットの一因となったことは間違いありません。
とにかく的がデカい。
「大体この辺に投げとこ」って感じでもキャッチしてくれます。
競り合いも強いし、タックルもものともしないゴートゥーガイです。
反面、ブロックはまだまだ。
ディフェンスが強いアラバマ戦の映像を見るとコテンパンにやられる場面もしばしばでした。
低い体勢でのヒットは手足が長くて細い選手には不利なので、少しかわいそうな面もあります。
彼はYでもスロットでも問題なし。
パス重視でTEが不足しているチームにはピッタリな選手でしょう。
アイザイア・ライクリー
SEASON | TEAM | REC | YDS | AVG | TD | LNG |
---|---|---|---|---|---|---|
2018 | CCU | 12 | 106 | 8.8 | 5 | 31 |
2019 | CCU | 32 | 431 | 13.5 | 5 | 51 |
2020 | CCU | 30 | 601 | 20.0 | 5 | 75 |
2021 | CCU | 59 | 912 | 15.5 | 12 | 99 |
やっぱりグループオブ5の大学はよく知らない。
パッと見た印象だとそんなにしっかり動き方、身体の使い方を教えられたようには見えません。
スタートもぬるーっと出るし、しっかりブレイクもしない。
NFLでしっかり動けるようになれば良い選手になるんでしょうが、不真面目なタイプだとそこで終わりです。
ブームオアバストの選手でしょうか。
キャッチはしっかりできます。
ボールがべたっと手に吸い付く。
ランブロックは相当弱い。
自分からヒットすればそれなりにブロックできると思うんですが、いかんせんヒットが優しい。
ジェレミー・ラッカート
SEASON | TEAM | REC | YDS | AVG | TD | LNG |
---|---|---|---|---|---|---|
2018 | OSU | 1 | 13 | 13.0 | 0 | 13 |
2019 | OSU | 14 | 142 | 10.1 | 4 | 25 |
2020 | OSU | 13 | 151 | 11.6 | 5 | 36 |
2021 | OSU | 26 | 309 | 11.9 | 3 | 30 |
腕長くて、手がデカい。
このアドバンテージを生かして厳しい要求のボールもがっちりキャッチ。
ぼくの見立てでは、横に走るルートより縦に走らせる方が活躍してくれそうです。
プレイアクションで短い縦のルート決めたら気持ちいいやろな~って想像できます。
短所の「ヒットするとき頭下げる」はそのとおりだと思います。
ランブロックが下手すぎる。
ライクリーとは逆方面の下手さです。
気合い入りすぎ!
頭から突っ込みすぎやし、手も上手く使えてない。
ディフェンダーにサッとあしらわれるシーンが多く目につきます。
21年のペンシルバニア州立戦ではそれが顕著でした。
ケイド・オットン
SEASON | TEAM | REC | YDS | AVG | TD | LNG |
---|---|---|---|---|---|---|
2018 | WASH | 13 | 174 | 13.4 | 3 | 24 |
2019 | WASH | 32 | 344 | 10.8 | 2 | 36 |
2020 | WASH | 18 | 258 | 14.3 | 3 | 42 |
2021 | WASH | 28 | 250 | 8.9 | 1 | 25 |
フットボール一家の出身とか。
お祖父さんとお父さんは高校のコーチ、おじさんはUSCのQB、弟もワシントン大学から奨学金をオファーされたとのこと。
ルートランは上手い。
バンプ打たれずに上手いことかわして抜ける。
NFL.comはランアフターキャッチが並と書いてありますが、欲しい分より余分に走ってくれてるのでは?
ぼくは悪くないと思います。
珍しくブロックが上手いTEです。
芯の強さがないと評されていますが、ボールキャリアとディフェンダーの間に上手いこと身体入れてるし、手も使えてます。
あとはNFLの強さに対応できるかが鍵となります。
まとめ
ことしのTEは豊作じゃないですか?
強豪校から無名校まで幅広く良い選手が揃っています。
このほか、指名が予想される有力候補は下記のとおり。
グレッグ・ドルシッチ(Greg Dulcich)カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)
チャーリー・コーラ―(Charlie Kolar)アイオワ州立大学
ジェイク・ファーガソン(Jake Ferguson)ウィスコンシン大学
オースティン・アレン(Austin Allen)ネブラスカ大学
ジェラニ・ウッズ(Jelani Woods)バージニア大学
この辺はツイッターにハイライト動画のリンクを紹介しようと思います。
TEは、QBの女房役的な役割が求められます。
パスラッシュに困ったとき、オープンなWRを見つけられないとき、頼れる相棒となるべき存在がTEです。
良いTEとなるためには、DBに対して体格で、LBに対してスピードでミスマッチをつくりだす必要があります。
有力なTEがいると相手ディフェンスはSをつけるのか、LBをつけるのか、パーソネルはどうするか、ラン重視で守るか、その逆かなどなど、考え事が極端に増えます。
WRが多いだけならそれに合わせてDBの数を増やせばいいだけなので。
やっぱりTEがゲームに深みを生み出すんだな~。と勝手に思っています。
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