NFLドラフト2022 有望選手-TE-

こんにちは。

映画は好きですか?
ぼくはハリウッド超大作といわれるようなものが好きです。
マーベルシリーズやトランスフォーマー、ジュラシックパークなど、いわゆるポップコーンムービーってやつ。

そこで今回はひとつおすすめの映画を紹介したいと思います。
その名も「セブン」。
モーガン・フリーマン(Morgan Freeman)とブラッド・ピット(Brad Pitt)のダブル主演映画。
モーガン・フリーマンはベテラン刑事、その部下としてブラッド・ピットが配属されます。
キリスト教の「七つの大罪」になぞらえた猟奇的な殺人事件を捜査する2人は徐々に真犯人へと近づきます。
真犯人の正体とその目的やいかに…

という内容です。
ブラッド・ピットがただのイケメン俳優から一皮むけた作品だとかそうじゃないとか。
ポップコーンは用意しなくて結構です。
マズくなる。

さて、今回はTEです。
現代フットボールにおけるTEの役割は、パスレシーバーとOLの中間的なものだけでなく、FBの代わりとしての役割も求められています。
良く言えば万能、悪く言えば器用貧乏的なポジションですが、この曖昧さがオフェンスに深みを与えてくれます。
どういうTEがパーソネルに入っているのか、何人入っているのかなどでディフェンスは非常に頭を悩ませます。
TEというポジションが無ければフットボールはもっと単純でつまらないスポーツだったと思います。

というわけで今回も上位5人くらいを紹介します。

目次

上位指名が予想される選手

トレイ・マクブライド(Trey McBride)コロラド州立大学
ジェイレン・ワイダーマイヤー(Jalen Wydermeyer)テキサス農工大学(Texas A&M)
アイザイア・ライクリー(Isaiah Likely)コースタル・カロライナ大学
ジェレミー・ラッカート(Jeremy Ruckert)オハイオ州立大学(OSU)
ケイド・オットン(Cade Otton)ワシントン大学

多少の順番に違いはあれど、おおむねこの5人がトップ指名候補だそうな。
ぼくはSECの試合ばっかり気にしてたのでワイダーマイヤーは知っています。
21年は少し残念なシーズンやったかな。
彼にもっと良いQBがいれば良かったのにとつくづく思います。

トレイ・マクブライド

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身長:6’4(193cm)
体重:246lbs(111kg)
腕の長さ:32 1/2in(82cm)
手の大きさ:10 1/8in(25.7cm)
NFL Prospect Grade:6.31

40ヤード走:記録なし
ベンチプレス:18回
垂直跳び:33in(83cm)
立ち幅跳び:117in(297cm)
3コーンドリル:記録なし

スクロールできます
SEASONTEAMRECYDSAVGTDLNG
2019CSUCSU4556012.4469
2020CSUCSU2233015.0438
2021CSUCSU901,12112.5150
ESPNから引用

ブロッキングに情熱と努力注ぐ
パスプロもできる
ショートパスのフットワークが適切
混み合ったところで集中力増す
デカい手、スティッキーハンド
がっつりコンタクトしててもしっかりキャッチするストロングハンド
ランアフターキャッチの才能

ランブロックで頭下げる
ヒットした後足動かし続けなあかん
アウトサイドゾーンのブロックは経験不足
21年は90キャッチでTDはわずか1回
ボール追っかけてるときは足遅くなりがち
キャッチできる範囲はわずかに平均以下

21年シーズンは大爆発の年でした。
これがTEというポジションの選手です。
典型的なYの位置にセットするTE。
体格もスキルも万能で、いわゆるバーサタイルなタイプ。

コンバインの映像を見ると3ポイントからのリリースが上手いなあという印象です。
低い体勢でスタートしてバンプも打たれにくい、ブレイクもメリハリがあってセパレーションがとれるのも納得です。
ルートもきれいに走るし、パスは文句なし。
身体の使い方については基礎がしっかりしています。

スティッキーハンドというのは、文字通り粘っこいキャッチができる人を表します。
競り合いに強いストロングハンドとは別に、ボールが手に吸い付くようなキャッチができる人はこのように評されます。

ランブロックに関しては、個人的に気持ちはよく分かります。
EDGEやDEってのは基本的にTEよりガタイが良いのできれいにブロックするのはなかなか難しいもんです。
そうなると頭から突っ込みがちになるし、頭から突っ込むと脚が動かなくなってしまいます。
実際にはしっかり手でヒットして脚を動かし続ける方がブロックは上手くいくんですが、気持ちが負けてしまう。

全体的にはバランスのとれた良いTEだと思います。
多くのサイトで1位評価なのも納得の選手です。

ジェイレン・ワイダーマイヤー

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身長:6’4(193cm)
体重:255lbs(115kg)
腕の長さ:33 1/8in(84cm)
手の大きさ:9 3/4in(24.7cm)
NFL Prospect Grade:6.10

40ヤード走:記録なし
ベンチプレス:記録なし
垂直跳び:記録なし
立ち幅跳び:記録なし
3コーンドリル:記録なし

スクロールできます
SEASONTEAMRECYDSAVGTDLNG
2019TA&MTA&M3244714.0652
2020TA&MTA&M4650611.0632
2021TA&MTA&M4051512.9434
ESPNから引用

適切な加速
縦のルートはセパレーションつくるの上手い
空中戦で勝てる
衝突しながらでもキャッチできる集中力とタフさ
低いボールもすくい取る
コーナールートでのTDに実績あり
レッドゾーンでディフェンダーを越えるパスを掴み取る
良いブロッカーになれる素質あり
オープンスペースで動くターゲットをブロックできるアジリティ

ブロックは受け身
逆サイドのブロックがしょぼいからアウトサイドゾーンは死刑宣告
OLとしてブロックし続ける努力が必要
ルート出てQB見るまでのんびりしすぎ
小柄なディフェンダーに邪魔させすぎ
そこまでボールに執念深くない
21年は残念なシーズン

典型的なレシービングTE。
ブロックはランもパスも下手です。

21年シーズンのアラバマ大学戦でよく活躍しました。
オープンスペースにスッと入って1stダウンとかTDを獲得していました。
彼の頑張りが同年最大のアップセットの一因となったことは間違いありません。

とにかく的がデカい。
「大体この辺に投げとこ」って感じでもキャッチしてくれます。
競り合いも強いし、タックルもものともしないゴートゥーガイです。

反面、ブロックはまだまだ。
ディフェンスが強いアラバマ戦の映像を見るとコテンパンにやられる場面もしばしばでした。
低い体勢でのヒットは手足が長くて細い選手には不利なので、少しかわいそうな面もあります。

彼はYでもスロットでも問題なし。
パス重視でTEが不足しているチームにはピッタリな選手でしょう。

アイザイア・ライクリー

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身長:6’4 1/2(194cm)
体重:245lbs(111kg)
腕の長さ:31 7/8in(81cm)
手の大きさ:10in(25.4cm)
NFL Prospect Grade:6.20

40ヤード走:記録なし
ベンチプレス:記録なし
垂直跳び:36in(91cm)
立ち幅跳び:記録なし
3コーンドリル:記録なし

スクロールできます
SEASONTEAMRECYDSAVGTDLNG
2018CCUCCU121068.8531
2019CCUCCU3243113.5551
2020CCUCCU3060120.0575
2021CCUCCU5991215.51299
ESPNから引用

フィールドの内外で成績優秀
50ヤード以上のTD5回
カムバックで体勢低くして急激なブレイクができる
キャッチのために必死こく
ランアフターキャッチは強いし、早いし、上手い
プレイが崩れてもアジャストできるフットボールIQの高さ

ブロックはちゃんとやり切らんとあかん
時に集中力失うことも
ブレイク後にボール迎えに行く手が遅い

やっぱりグループオブ5の大学はよく知らない。

パッと見た印象だとそんなにしっかり動き方、身体の使い方を教えられたようには見えません。
スタートもぬるーっと出るし、しっかりブレイクもしない。
NFLでしっかり動けるようになれば良い選手になるんでしょうが、不真面目なタイプだとそこで終わりです。
ブームオアバストの選手でしょうか。

キャッチはしっかりできます。
ボールがべたっと手に吸い付く。

ランブロックは相当弱い。
自分からヒットすればそれなりにブロックできると思うんですが、いかんせんヒットが優しい。

ジェレミー・ラッカート

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身長:6’5(195cm)
体重:250lbs(113kg)
腕の長さ:32 3/4in(83cm)
手の大きさ:10 1/8in(25.7cm)
NFL Prospect Grade:6.24

40ヤード走:記録なし
ベンチプレス:19回
垂直跳び:記録なし
立ち幅跳び:記録なし
3コーンドリル:記録なし

スクロールできます
SEASONTEAMRECYDSAVGTDLNG
2018OSUOSU11313.0013
2019OSUOSU1414210.1425
2020OSUOSU1315111.6536
2021OSUOSU2630911.9330
ESPNから引用

体脂肪の少ないリーンな身体
爆発的なポテンシャル
タフなブロッカー
アクロスで相手のやる気をそぐ
ランブロックでのアジャストは秀逸
キャッチ半径は広い
低いボールに対してしっかり体勢低くする

ヒッチですぐ止まれない
ブレイクでそこまでセパレーションつくれない
ヤードアフターコンタクトのポテンシャルはそこまで、直線的なランナー
ブロックするとき手広げすぎ、負けやすい
ヒットするとき頭下げる

腕長くて、手がデカい。
このアドバンテージを生かして厳しい要求のボールもがっちりキャッチ。
ぼくの見立てでは、横に走るルートより縦に走らせる方が活躍してくれそうです。
プレイアクションで短い縦のルート決めたら気持ちいいやろな~って想像できます。

短所の「ヒットするとき頭下げる」はそのとおりだと思います。
ランブロックが下手すぎる。
ライクリーとは逆方面の下手さです。
気合い入りすぎ!
頭から突っ込みすぎやし、手も上手く使えてない。
ディフェンダーにサッとあしらわれるシーンが多く目につきます。
21年のペンシルバニア州立戦ではそれが顕著でした。

ケイド・オットン

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身長:6’5(195cm)
体重:247lbs(112kg)
腕の長さ:32 3/4in(83cm)
手の大きさ:9 1/2in(24.1cm)
NFL Prospect Grade:6.33

40ヤード走:記録なし
ベンチプレス:記録なし
垂直跳び:記録なし
立ち幅跳び:記録なし
3コーンドリル:記録なし

スクロールできます
SEASONTEAMRECYDSAVGTDLNG
2018WASHWASH1317413.4324
2019WASHWASH3234410.8236
2020WASHWASH1825814.3342
2021WASHWASH282508.9125
ESPNから引用

素早い動きはアンダーニースで脅威
ルートランはスマート
ディフェンスによってスピード変える
ブレイクのとき、体勢低くして、制御できて、セパレーションつくる
ブロッキングで積極的に手を使う
テクニックやバックグラウンドはNFLでのブロッキングTEに適任

ルートランでコンタクトされると弱い
もっと強さが必要
キャッチ後にすぐ動ける割にヤードアフターコンタクトは並
もっとブロックに積極性が必要
DEを抑える芯の強さはない

フットボール一家の出身とか。
お祖父さんとお父さんは高校のコーチ、おじさんはUSCのQB、弟もワシントン大学から奨学金をオファーされたとのこと。

ルートランは上手い。
バンプ打たれずに上手いことかわして抜ける。
NFL.comはランアフターキャッチが並と書いてありますが、欲しい分より余分に走ってくれてるのでは?
ぼくは悪くないと思います。

珍しくブロックが上手いTEです。
芯の強さがないと評されていますが、ボールキャリアとディフェンダーの間に上手いこと身体入れてるし、手も使えてます。
あとはNFLの強さに対応できるかが鍵となります。

まとめ

ことしのTEは豊作じゃないですか?
強豪校から無名校まで幅広く良い選手が揃っています。

このほか、指名が予想される有力候補は下記のとおり。

グレッグ・ドルシッチ(Greg Dulcich)カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)
チャーリー・コーラ―(Charlie Kolar)アイオワ州立大学
ジェイク・ファーガソン(Jake Ferguson)ウィスコンシン大学
オースティン・アレン(Austin Allen)ネブラスカ大学
ジェラニ・ウッズ(Jelani Woods)バージニア大学

この辺はツイッターにハイライト動画のリンクを紹介しようと思います。

TEは、QBの女房役的な役割が求められます。
パスラッシュに困ったとき、オープンなWRを見つけられないとき、頼れる相棒となるべき存在がTEです。
良いTEとなるためには、DBに対して体格で、LBに対してスピードでミスマッチをつくりだす必要があります。

有力なTEがいると相手ディフェンスはSをつけるのか、LBをつけるのか、パーソネルはどうするか、ラン重視で守るか、その逆かなどなど、考え事が極端に増えます。
WRが多いだけならそれに合わせてDBの数を増やせばいいだけなので。

やっぱりTEがゲームに深みを生み出すんだな~。と勝手に思っています。

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