Inside Zone
お次はInside Zone。Outside Zoneほどのバリエーションはありませんが、同様に微妙なブロッキングスキームの違いで的を絞らせません。
OLとTEはそれぞれのターゲティングシステムに従ってInside Zoneのブロッキングスキームでブロックします。
QBは5時/7時の方向に下がりハンドオフ。ハーフロールの形でキープのフェイクをする場合もあれば、縦に下がってそこでストップする場合もあります。
RBは横に一歩踏んでから肩はLOSと平行にして真っ直ぐ縦に上がる。ホールの選択は内から外へ。とは言っても絵を見ていると、OTの内側の脚を狙ってそこからカットバック狙いというイメージです。
14-15
これはMike DeclaredのシングルバックのIZです。
FのTEはOTにB Gapを守らせるためのSifterです。この場合はDEとWillをOTとFの2 on 2で守る形となります。
WRの4-5 Rulesというのは、恐らくIZのMDMブロックのことだと思います。
こちらはFがバックの位置からバックサイドのEMLOSをキックアウトするSiftのパターン。
カッコにInsertが入っているように、レシーバーをエクストラブロッカーに使うパターンもあります。
Weak
OZでもあったWEAKのIZバージョンです。Mike DeclaredのFBがWillをブロックするZoneランです。
この図の場合、Fanというアジャストが入っています。FanはWillがOn Ballにセットしている場合、GとOTでDEとWillをブロックするルールです。代わりにFBがMikeをブロックします。
Split
SPLITはWill DeclaredのIZです。Will Declaredは本来CがWillをブロックするシステムですが、この図の場合はWillがLOSにonしているため役割が変わっています。
Fがバックサイドの最初の2線目の選手をブロックします。
Wanda
OZにもあったWANDAのIZです。Box Declaredのシングルバックから展開するプレイとなります。
MANの名前が付いているとおり、バックサイドのOLはMan Blockとなります。足りないMikeはYがMDMとして処理します。
Demon
DEMONはReverseのフェイクを絡ませたIZです。
ディフェンスをGhostモーションでバックサイドに振りながら縦に上がることで、OLのブロックを助けることができるほか、そのままReverseすることも可能です。
Man Run
Man Runでは主にCrack Tossがメインとなります。OZのTossもあればCrack Tossもあり、ディフェンスからすれば非常に対応しにくい。同じTossでもZone BlockなのかMan Blockなのか分からないので、ディフェンスのアジャストミスを誘えます。
全プレイに共通することとして、PSTが必ずPullしてサポートをブロックします。
QBはクルッと振り返ってトスした後、キープのフェイクを続けます。
RBはトスを受け取ってから横に大きく広がりブロックについて行きながらよきタイミングで縦に上がります。
Taxi
Zero DeclaredシステムのシングルバックのCrack Tossです。Zero DeclaredではCがPSの1番近いLBをブロックします。この図の場合はNが被っているのでGが取っていますが。。。
PSの1番外のレシーバーが最初の2線目にいるボックスディフェンダーをブロック、2番目のレシーバーがEMLOSをブロックします。
そのほかのOLとレシーバーはOZのスキームでブロック。
シャナハンのプレイではありませんが同じものらしい。確かケンタッキー大学にはシャナハンツリーのコーチがいるとかいないとか。
Cab
3人のレシーバーのうち、1番内側がEMLOSをクラック、真ん中がPSのボックスディフェンダーをクラック、外側はCBをブロックします。そしてPSTがサポートをブロック。
このほか3人のレシーバーの真ん中がEMLOS、外側がボックスディフェンダー、内側がサポートをブロックするTRUCKというプレイもあります。
Gap Run
Gap SchemeのランはPOWERとCOUNTER、DUOがあります。
POWERとCOUNTERに共通していることは、エイミングポイントがA Gapなこと。普通はキックアウトとダウンブロックの間を狙うオフタックルのランプレイだと思うのですが、まずはA Gapを狙うらしい。その後Inside-Outでホールを選択します。
Power
ごく一般的なPOWERです。RBは1歩横に踏んでからA Gapを目がけます。その後A Gapからオフタックルの間で内から順番にホールを選択します。
FBがEMLOSをキックアウト、BSGがPullからのリードブロッカーとなります。そのほかのOLはダウンブロック。
BackはCがBSのAからB Gapを、HingeはBSのBからC Gapを順番に見るルールです。
‘C’ Gap Trackってのは説明書きがなかったんですが、おそらくPSTの内にいるDTをOTとTEでダブルブロックすることのはず。
WRはMDMのルールでブロックします。
最近はEscortモーションを絡めたPowerもあって勢いを生かしたブロックをよく使っている印象です。
Pop
こちらはシングルバックのストロングサイドに展開するPOWERです。Yが1 vs 1でEMLOSをブロック、その内をBSGがPullしてきます。
‘B’ Gap Trackは ‘C’ Gap TrackのB Gapバージョンだと思います。
WRのMDMルールは共通です。
Counter
2バックのストロングサイドに展開するCOUNTERです。RBはBSに1歩踏んでからPSのA Gap目がけます。その後はPOWERと共通です。
BSGがPullからPSのEMLOSをキックアウト、FBがBSに一度踏んでからPSに上がってリードブロッカーとなります。OLはダウンブロックです。
WRは同じくMDMをブロック。
こちらはFがBSのEMLOSを抑えるパターン。GT COUNTERの形になります。後は普通のCOUNTERと同じ。
‘C’ Gap TreyはTrackと似ていますが、OTの外にいるDEをOTとTEでダブルすることのはず。
Stutter
シングルバックからウィークサイドへ展開するGH COUNTERです。
Dos RulesはPSTの外に2人ディフェンダーがいる場合、OTがDEをブロックするルール。
BSGがキックアウトして、Fがリードブロッカーとなります。
Punch
PUNCHはいわゆるDUOってやつです。DUOはこのブログでまだ紹介していませんが、PullのないGap Runだと思ってください。Will DeclaredのIZブロックルールですが、ダウンブロックとなります。
ブロックは誰もPullしないダウンブロックです。そしてDUOなのでダブルチームがキモとなります。IZのようにステップを踏みながらOLはIZのBSを空けるようにブロックします。実際はBSがPSなのでややこしいですが。
“B” DeuceはPSGとPSTがIZのBSのダブルを指し、”D” QuadはそのTEとTEバージョンです。
RBはIZと同じように広がって肩をLOSと平行にしながらOTの内側のお尻を目がけます。その後は内から外へホールを選択します。
Jab
こっちは説明書きがありませんでしたがおそらくMike Declaredのストロングサイドへ展開するDUOです。
GauchoはCとBSGがNoseとDeclared LBを2 on 2でブロックすること。
Kick
FBがキックアウトしてそのほかのOLはダウンブロックとなります。多分DUOの一種だと思います。
“A” Aceと“C” TreyはPSのダブルね。
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