Kyle Shanahan’s Offense

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5-7 Step Pass

Aggie Now

AGGIE NOWはシャナハンの4 Verticalsです。SeamとGoの手前にNowという1歩のSlantが入ってきます。

それぞれのランドマークは図の説明書きに書いている通りですが、不思議なのは全員が1番に見るということ。おそらくはカバーによって決めているということなのでしょうが。

手前のNowはチェックダウンであると同時にブリッツが来た時のHOTターゲットでもあるそうです。

Rich氏のTwitterより引用

この動画を見ると、Nowが入る方の外から内へと見ているようです。

Arches

ディープはCorner、アンダーはEliminatorで払った後、ArchesというルートがOpen Grassに入ってくるからARCHES

FのCornerはAlertです。DBを縦に引っ張ることで掃除します。

ZのEliminatorはShallow Crossですが、Shallow Crossと違ってZoneストップはなし。シームでストップした場合、Archesに近い位置となってタックルされる可能性があるから。アンダーのディフェンダーはできるだけArchesのレシーバーから遠ざけます。

YのArchesはShort PostとかTexasとかAngleとか色々な呼び方がありますが、5 Ydsで内に入ってくるパターンです。外に押してから内に入るので位置関係的にも勝ちやすい。ILBはEliminatorで引っ張られている可能性が高いのであとはマッチアップするOLBなりCBを抜いていれば簡単に通るパスです。

James Light氏のYouTubeより引用

Bunchフォーメーションのほかにもバリエーションがあります。

James Light氏のYouTubeより引用

3 by 1にするとCover 1に死ぬほど強い。

James Light氏のYouTubeより引用

2 by 2にするともう片方で別のコンセプトを作りやすい。

Branch Bow

BOWはシャナハンを代表するコンセプトです。BasicとArrowルートを組み合わせてBOW。Hi-Loコンビネーションのパスコンセプトとなります。片側でShallow Crossをするイメージ。

ZのBasicは普通のDigです。

ArrowはStickと同じ考えですが、振り向き方が違うStickは外側から振り向くのに対し、Arrowは内側に振り向きます。まああんまり変わらないように思えますが。

左側のBranchはCBのバーティカルストレッチとなっています。

James Light氏のYouTubeより引用

動画はBRANCH BOWではなくFLAG BOWというコンセプトですが、BOWは共通です。

FLAGは下記ツイートを参照のこと。

Shawn氏のTwitterより引用

Branch Buffalo

BRANCH BUFFALOは、BRANCHとBUFFALOの組み合わせです。BRANCHは先ほどと同じ。BUFFALOは右側のコンビネーションのこと。QBのプログレッションは左から右へ。

XのBranchは8 Yds Outです。これはクイックターゲット用。

Yは縦に引っ張る係。でもAlertじゃないんだそう。1 highと2 highによってルートが違うのはこれまで説明してきたとおり、SFの注意を引くため。映像を見てると結構Yにも投げるし通ってます。

FのPick CurlはZにマッチするディフェンダーを邪魔するナチュラルピックの役割を担っています。

Pick Curlで邪魔したディフェンダーを引き剥がした後、ZのNowが入ってきます。

James Light氏のYouTubeより引用

これはBUFFALOの反対側がC.O. (Chase Out)というパターン。HBはレシーバーのお尻を追いかけるように走ってから横に流れるルート。

Choice Stucko

CHOICE STUCKOもシャナハンのテッパンプレイです。ChoiceとStick China (C.O. China)の組み合わせがCHOICE STUCKOです。ほかのレシーバーはDBを縦に引っ張る役割です。

HのChoiceはいくつかの分岐があります。まずHOTの1 Yd Outはそのままブリッツが来た時用です。ささっと投げてプレッシャーを回避するためのルート。ディフェンスがZoneならHoleでストップします。M/Mで、自分の外側にディフェンダーがいるなら内側に、逆なら外側に流れるという構成です。まあこれだけで大体のカバーに勝てます。

FのC.O. China (Chase Out China)は自分の外のレシーバーの外側を目がけて走り、3 YdsでStickのように外へ、その後ピボットを踏んで内側へ戻ります。これはM/M殺しのルートです。

Rich氏のTwitterより引用

Crash Water

シャナハン用語ではSHALLOW CROSSWATERと呼びます。CRASHは右側のコンビネーション。

右側のCRASHはSMASHコンセプトとなっています。CBのHi-Loで挟むバーティカルストレッチのパス。

肝心のWATERですが、XのBasicはこれまで説明してきたとおり、普通のDigです。YのShallow CrossはZoneなら途中でストップ。わざわざタックルされにいく必要もないので。M/Mならそのまま走り抜けます。このBasicとShallow CrossでLBを前後に挟み込みます。

右側ではCB、中央ではLBをバーティカルストレッチさせるコンセプトとなります。

Shawn氏のTwitterより引用

同門のマクベイは同じコンセプトをZEUS SWABと言うらしい。

Curl Burst

CURL BURSTはBUFFALOとよく似ていますが、こちらはトライアングルリードのパスとなっています。

Thruは先ほどと同じ。

ZのWiden Curlはフィールドサイドならナンバーの中央、バウンダリーサイドならナンバーの外側の12 Ydsを目指します。

FのFlareは特に説明がありませんでしたが、多分パスプロの役割はなく、いきなり6 YdsのFlatに走るルートだと思います。

HのCheck Burstはパスプロのチェックをした後、1-2 Yds辺りまでLOSを抜けてその後4-6 Ydsの深さを目がけて斜めに走り抜けます。Zoneでもストップしません。

3人のレシーバーでCurl/Flatディフェンダーを囲む形となります。この三角の中で空いているレシーバーに投げます。

James Light氏のYouTubeより引用

Florida

FlatとMiamiの組み合わせだからFLORIDA。のはず。右から左へリードしていきます。

FのGronkというルートはSpeed Outです。これはクイックターゲット用。

YのMiamiはこれまでと同じ。

XのSwirlですが、Cornerのフリをしてナンバーの内側17 Yds地点でぐるっと戻ってきます。

https://twitter.com/Abyrne44/status/1286705550257000448?s=20
alex byrne氏のTwitterより引用

Hooters

深いDAGGERみたいなプレイがHOOTERS。Hooters Pivotというルートが名前の由来です。これとDoverのHi-Loコンビネーションとなっています。

FとZはDAGGERと同じ仕組みです。

YのHooters PivotはFとZの間、8 Yds地点でストップします。もしM/Mやらタイトゾーンカバーなら振り返ってから外へ逃げます。

James Light氏のTwitterより引用

マクベイは同じプレイをNASCARと呼びます。

Rub

RUBはそのまま”Rub” (ピックと同じ)を狙うコンセプトです。CornerとRub Underでディフェンダーを引き剥がします。一応Sluggo UnderでもCornerとSMASHの形になっています。

YのCornerはSlotにつくNiなりOLBを邪魔してからCornerルートを走ります。最終的な到達地点は25 Yds。

Rub UnderはYと近づくようにしてディフェンダーが引き離されたタイミングで4-6 Yds目がけて内に走りこみます。

Sluggo UnderはSlantのフリしてから真横に走ります。

James Light氏のTwitterより引用

Skid Option

Skinny PostとOptionの組み合わせです。1 highと2 highでリードの順番が変わります。

アウトサイドレシーバーのSkinnyはフィールドサイドならナンバーの内側、バウンダリーならナンバーの外側の10 Yds地点でブレイクして内側へ走ります。その手前にはFlatに走るバックスが来ます。

YのOptionはZoneなどで真ん中が空いていればそのままストップ、LBにWall Offされるようなら来た道を戻り、すれ違えるようならそのまま逆サイドへ走りこみます。とにかくディフェンダーとの位置関係でどうするかを決めてくださいというルートです。

Cover 3なら当然Skinnyはシームに入り込むので狙い目となります。2 highならLBとのミスマッチで勝てるという算段です。

James Light氏のTwitterより引用

Tony Knife-Spoon

何がKnife-Spoonなのかはいまだによく分かりませんが、ThruとTonyというルートがこのコンセプトのキモです。

TonyというルートはStickによく似たルートです。自分の外側にディフェンダーがいればストップ、それ以外は外へ流れます。

Thruはこれまでと同じ。このThruはわりとターゲットになりやすい。特に1 highのときは位置関係で勝ちやすいからかビッグプレイにつながります。

Jordan Elliott氏のTwitterより引用
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